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DATE: 2008/01/06(日)   CATEGORY: 時事ネタ
韓国で企業顧客ゼロ、ウィンドウズ・ビスタの屈辱

 発売から間もなく1年を迎えるマイクロソフト社のウインドウズ・ビスタ(Windows Vista)の苦戦が続いている。「ビスタ効果」と呼ばれるほど情報技術(IT)業界に大きな反響をもたらすという当初の予想は外れ、逆にライバルであるアップル社のシェアが高まっている。これについてマイクロソフト社は急きょ、旧システムであるウインドウズXPの新バージョンを発表するなど、対策に追われている。

 

◆苦戦が続くウインドウズ・ビスタ

 

 市場調査機関のネットアプリケーションズによると、マッキントッシュの世界シェアは引き続き史上最高を更新している。昨年11月に発売された新OSの「レオパルド」がウインドウズ・ビスタとは異なり好評を博し、シェアを伸ばしている。

 

 昨年12月、レオパルドを含むアップル製OSのシェアは7.31%で史上最高を記録した。一方ビスタを含むウインドウズシリーズのシェアは91.79%で、3カ月連続で下落している。

 

 レオパルドの評価もウインドウズ・ビスタとは正反対だ。「速い」「扱いやすい」など、ニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルなど主要メディアはレオパルドに対する称賛を惜しまない。一方ウインドウズ・ビスタに対する評判は、マイクロソフトの努力にも関わらずなかなか好転しない。英国のシネットはウインドウズ・ビスタに対して昨年、最も悲惨なハイテク製品の一つと評価した。英ガーディアンは、ビスタがXPに比べて同スペックのパソコンでは15%から25%ほど処理速度が遅くなり、線を引くなどの基本的なグラフィック機能も最高で4倍も時間がかかると指摘している。

 

◆苦戦するマイクロソフト

 

 昨年1月に発売が開始されたウインドウズ・ビスタは、その名の通りマイクロソフトの「力作」だ。5年の準備期間に60億ドル(約6500億円)が投入され、開発に要した人員も8000人に達するという。保安機能の強化など数多くの機能が改善された。

 

 しかし多くの機能が加えられたことから、メモリーを非常に多く使用し処理速度も遅くなるなど、予想以上の問題が明らかになった。発売当初は新製品のパソコンに搭載されたビスタをXPに変更してほしいという要請が相次いだ。その結果、ウインドウズ・ビスタの業績は世界的に見ても当初の期待には満たず、韓国市場でも企業などの大型顧客には一つも売れていないという。

 

 東洋綜金証券のキム・ヒョンジュン研究院は、「“ビスタ効果”は失踪した。当初はウインドウズ・ビスタの発売を前に、メモリーメーカー各社は先を争って投資を行ったが、結局、史上最悪の困難に直面することになったのが端的な事例だ」と述べた。

 

 これについてマイクロソフト社の関係者は、「現時点で韓国での具体的な販売業績の数値を明らかにすることはできないが、ウインドウズXPの時にも1年が過ぎてから本格的な需要が発生した。サービスパックの発表など、来年前半までは引き続き対策が取られ続けるだろう」と語った。

 

 しかしマイクロソフトのこのような動きにも関わらず、IT業界では心配の声も少なくない。現時点でウインドウズ・ビスタをサポートするプログラムが十分ではないからだ。実際問題として韓国製のウイルス駆除ソフトやワープロソフトなどは、まだ十分にウインドウズ・ビスタに対応していないケースが多い。あるIT業界関係者は、「ユーザーの要求にしっかりと対応できなければ、マイクロソフト独占神話も困難に直面する可能性がある、ということをOS市場は示している」と指摘した。

 

2008年01月06日 朝鮮日報 白承宰(ペク・スンジェ)記者

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