「夫婦の日」中日新聞【中日春秋】
実は、きょうは「夫婦の日」らしい。お察しの通り、二月二日のごろ合わせである。手元の記念日の本にも載る。
しかし待てよ、そういう日は、ほかになかったか、と思った方もおられよう。それは恐らく、十一月二十二日の「いい夫婦の日」だ。制定に国も一枚かんでいるからか、民間の一企業が決めたという「夫婦の日」よりも知られる。もっとも先に宣言したのは「夫婦の日」である。
夫婦といえば、それにまつわる面白い数の数え方の話を民俗学者の柳田国男が随筆に書いている。ヒー、フー、ミーなどと数えるところを、チュウ、チュウ、タコ、カイナと言ったりするのは普通だが、柳田が子どもの時分には、代わりに<夫婦、喧嘩(けんか)、いつも、長屋、小言>と数えることがあったのだそうだ
確かに、夫婦に喧嘩はつきもの。谷川の濁りと同じで「じきにすむ」などとも言うけれど、麗しい行為とは言い難い。ところが、最近、伝えられたところによれば、あれで、体にはいいようである
米ミシガン大のチームが、ミシガン州内の百九十二組の夫婦を十七年間調査した結果、お互い不当な文句を言われても反論せず我慢してしまう夫婦の死亡率は25%に達したのに、片方もしくは両方が反論して問題解決しようとする夫婦のそれは、12・3%にとどまったのだという(時事)
ストレスをためず、言いたいことを言い合う方が健康ということだが、肝要なのは、一緒に問題解決しようという姿勢だそうだ。死亡率半分と聞いて、じゃあやるかと、無闇(むやみ)に一戦交えてもらっては困る。
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