朝いちの岳道ですよ〜ん
日々のニュースからコラムの配信だよ〜ん
DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
Ads by Google
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2008/07/03(木)   CATEGORY: コラム
太郎から次郎へ【余禄】

「ピーターからポールへ」とは、マルチ商法や出資金詐欺の常とう手段を表す米国のフレーズという。ピーターから「出資金」を受け取り、ポールに「配当金」として渡す。実はそれだけだが、その間で何かもうかるサイクルが働いているように思わせるわけだ。

 

ピーターには金が金を生む夢のような利殖話が持ちかけられる。配当を受けたポールを見て出資者は続々と現れる。富の夢と見せかけのお金の循環は多額の資金を集めて、ふくらんでいく。が、次の瞬間、すべては魔法のように闇へ消える。

 

まあこんな調子の「太郎から次郎へ」の話も何度聞いたことだろう。だが残念ながらまたも摘発された巨額出資金詐欺では、「エビの養殖事業に投資すれば1年で元金が2倍になる」とのもうけ話で3万5000人の出資者を集めていた。

 

警視庁などはかねて出資者らから出資金返還の追及を受けていた投資会社の会長や同社の幹部らを組織的詐欺の容疑で逮捕した。集めた資金は約849億円にのぼるものと見られるが、肝心のエビ養殖事業はほとんど実態のないものだった。

 

被害者の一人によると、出資当初は約束通りの配当が払われ、新たな出資者の紹介を求められた。まさにマルチ商法の手口である。この人の場合は親族らを勧誘して紹介手数料をもらったが、結局のところ損害は受取金の10倍以上にのぼった。

 

くだんの会長は、過去のマルチ商法事件でも名の出ていたその道の有名人だという。なけなしの老後資金などを奪われた被害者は気の毒だ。ただリスクなしに「1年で倍」などというもうけ話は、まず「太郎から次郎へ」の偽装と疑うのを今後の常識にしたい。

page top
Copyright © 朝いちの岳道ですよ〜ん. all rights reserved. ページの先頭へ