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DATE: 2008/07/06(日)   CATEGORY: コラム
北方領土の位置【産経妙】

小学生や高校生に都道府県の位置を地図上で示させるテストで、半数以上が正確に知らない県がいくつもあった。最近のそんなニュースを読んで、別の不安にかられた。日本人の大人が北方領土の位置をちゃんと頭に入れているだろうかということだ。

 

ソ連(ロシア)に不法占拠されて63年になろうとしている。その年月が領土への意識を希薄にしているのではと恐れるのだ。ましてや洞爺湖のサミットにやってくる各国の要人や報道陣がどれだけ北方領土の場所やその歴史を知っているのか、はなはだ心もとない。

 

今年のサミット議長国の日本が会場に北海道を選んだのは主に警備上の理由である。だが北海道に属する北方領土の問題を世界にアピールする絶好の機会にもなるはずだった。何しろ今回はG8ばかりでなく、中国など新興経済国やアフリカ諸国の代表も集まるからだ。

 

ところが日本政府はこれを首脳の全体会議で取り上げるつもりはなさそうだ。ロシアとの2国間会談で話しても平行線をたどるのは目に見えている。百歩譲って、政治力学上全体会議にかけるのが無理というのなら「からめ手」から攻めてみるしかない。

 

北方四島を正確に日本領と記した地図や案内書を配布するのは当然である。首脳の夫人たちや手のすいたマスコミ関係者らを、根室や知床に案内する旅行を企画してみるのもいい。北方領土を目のあたりにすれば、この島々のもつ歴史を理解してもらえるはずである。

 

むろんロシアはカンカンになるから実現は難しいかもしれない。しかし騒ぎになればなるほど、どちらが本当に怒っているかがわかるだろう。そのくらいのことをやって国際社会を巻き込んでいかないことには「島」は永久に帰ってこない。

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