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DATE: 2008/10/05(日)   CATEGORY: コラム
戦闘機パイロット【編集手帳】

航空自衛隊で小さな異変が起きている。最も花形の戦闘機パイロットの人気が下降し、代わりに輸送機や救難機の操縦士を志望する人が増えているという。

 

戦闘機乗りの訓練は過酷だ。空中戦では高速で急旋回する際、自分の体重の7、8倍の重力に耐えねばならない。領空侵犯の恐れのある外国機に対する緊急発進(スクランブル)の任務も、神経が消耗する割に世間の注目度は低い。

 

最近は、輸送機などの国際貢献や災害派遣の方がマスコミで脚光を浴びている。戦闘機乗り志望者は10年間で4割も減少した。ある救難部隊長は語る。「我々の職種には悪い事ではないが、少し寂しいよ」。

 

空自のパイロット全体の応募者も減少傾向にある。9月から「航空学生」募集時の身体検査基準を緩和し、裸眼で1・0以上が必要だった視力検査で眼鏡着用を認めた。握力の条件も撤廃した。より幅広く、優秀な人材を募るという。

 

最精鋭であるべき戦闘機乗りの質を維持するには、航空学生への応募者と、航空学生の戦闘機志望者の両方を増やす必要がある。小さな異変を、国防を揺るがす大きな異変にしてはなるまい。【編集手帳】

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