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DATE: 2008/10/06(月)   CATEGORY: コラム
国民の目は厳しい【編集手帳】

大恐慌の嵐が吹き荒れていた1930年代、米国の銀行家が「バンカー」ではなく、「バンクスター」と呼ばれた時期があった。ごろつきを意味する「ギャングスター」と韻を踏む。

 

ギャングの仲間のように扱われ、苦り切るバンカーもいたことだろう。ただ、詐欺まがいの手口で、個人投資家の資金を巻き上げる悪質な銀行も存在したという。

 

無論、今の米金融危機と大恐慌を同列に論じることはできないが、米国民の感情には共通するものがあるようだ。金融商品を編み出し巨額の報酬を得てきたウォール街を見る国民の目は厳しい。そんな街のために税金を使うのか。

 

国民がそう息巻くところまでは理解できないでもない。だが一度とは言え、必要な対策を講じるべき議会が、こうした声にひるんだのはいただけなかった。誤った判断により傷口は広がった。

 

その米下院がようやく、金融安定化法を可決した。これで万全とは言えないにせよ、政府と議会が一致して事に当たろうとの気持ちは伝わってくる。恐慌時のフーバー大統領は事態を楽観し、対応が遅れた。恐慌の克服に失敗した大統領として名を残す。【編集手帳】

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