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DATE: 2008/12/23(火)   CATEGORY: コラム
75歳から「老人(シニア)」【産経妙】

天皇陛下が、きょう75歳の誕生日を迎えられた。長寿を祝う言葉としては、まず数え年で61歳の還暦に始まり、70歳の古希、75歳を飛び越えて、喜寿(77歳)、傘寿(さんじゅ)(80歳)と続いていく。最近は、75歳以上を「後期高齢者」とひとくくりにする、無粋が幅をきかすようになった。

 

月刊誌『WiLL』2月号では、97歳の日野原重明さんが、86歳の小野田寛郎(ひろお)さんとの対談で、「七十五歳以下は『ジュニア』だよ」と快気炎を上げている。日野原さんが主宰する「新老人の会」では、75歳になってようやく「老人(シニア)」と呼ばれるようになる。

 

といっても、リタイアを勧めているのではない。ボランティアや新たな仕事に挑戦することで、元気な老人のモデルを下の世代に示してほしいとの思いが、込められている。今年の「敬老の日」に、総務省が発表した統計調査によると、75歳以上の人口は、1321万人に達し、総人口の10・3%を占めるようになった。

 

今年5月26日には、75歳の三浦雄一郎さんが、持病の不整脈を克服してエベレスト登頂を成し遂げ、大きな話題を呼んだ。ほかの分野でも、現役で活躍している“老人(シニア)”も少なくないはずだ。それでも、陛下の「激務」は突出しているのではないか。

 

社会面の短信欄を見ているだけで、天皇、皇后両陛下が、公的行事に頻繁にお出ましになっていることがわかる。宮内庁によれば、陛下が国事行為として書類に捺印(なついん)された件数は、1年間で1000を超える。

 

陛下が執り行われる宮中祭祀(さいし)も数多い。数年前から、公務軽減の必要性が叫ばれていながら、お仕事の量は、今年はむしろ増えたとの指摘もある。陛下のご健康こそ、国民の何よりの願いであることを、あらためて訴えたい。【産経妙】

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