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DATE: 2009/01/07(水)   CATEGORY: コラム
正月メタボ【天声人語】

しばらく前の週刊朝日で脚本家の内館牧子さんが「ポニョ」について書いていた。「崖(がけ)の上のポニョ」ではなく、「肘(ひじ)の上のポニョ」の話だ。二の腕に余分な肉がついてポニョポニョしている。これは多くの中年女性が頭を痛める問題なのだという。

 

ほかにも「腰の上のポニョ」やら「尻の下のポニョ」やら、生息場所は体中にあるそうだ。だから油断は禁物らしいが、それは女性に限らない。正月休みを終えて、わが身のポニョの気になる人が少なからずいるのではないか

 

最近は「正月メタボ」などと言うそうだ。体を動かさず、もっぱら口を活躍させた結果である。この年末年始は曜日の巡りで休みが長く、不況で「巣ごもり」が流行(はや)った。ポニョの「作況指数」は、例年を上回る豊作になりそうである。

 

人の肥満は農耕とともに生じ始めたといい、糖尿病との付き合いも古くさかのぼる。時をへて、今や「国民病」の様相だ。暮れに厚生労働省が、患者とその予備群は推計2210万人にのぼると公表した。40代以上だと3人に1人が該当するそうだ。

 

運動不足や偏食、過食が大きな要因らしい。症状もなく忍び寄って体をむしばむ生活習慣病である。正月についた「食っちゃ寝」の習慣と無駄な肉は、早めの退治がお勧めだ▼天の配剤というべきか、きょうは七草粥(ななくさがゆ)で無病息災を願う日。胃袋を休め、質素に食べて気を引き締め直すのもいい。七草をとんとん刻めば、音が邪気を払ってくれるという。ズボンやスカートの胴が楽になった気がしたら、それは儲(もう)けものである。【天声人語】

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