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DATE: 2009/01/11(日)   CATEGORY: コラム
休暇まで横並び【産経妙】

ローマ在住の坂本鉄男さんが1週間ほど前、本紙国際面「イタリア便り」で嘆いておられた。日本は国が国民を「怠け者」にしたとおっしゃる。イタリアに比べ祝日があまりに多い。しかも、土曜日を含めた3連休や5連休だらけだからだという。

 

確かに三が日が終わったばかりなのに、また3連休である。今年は5月のゴールデンウイークに加え、9月にも5連休がある。第3月曜日の「敬老の日」と水曜日の「秋分の日」との間に「国民の休日」を入れる手品のようなやり方で、5連休が生まれたのだ。

 

日本人は勤勉さゆえに、有給休暇を取りたがらない。だから法的な休日を増やし、一斉に休む、というのが国の言い分のようである。しかしこれだと、サービス業などをのぞき、国の経済活動や行政までが何日間もストップする。外国からは異様に思えるに違いない。

 

そのうえ、明日の「成人の日」などいくつかの祝日が月曜日に決まっている。連休を増やすためだが、これでは何のための祝日かわからなくなる。かつて大人として一本立ちするための儀式だった「元服」などの習慣に基づく「成人の日」も、そんな意味が忘れられてしまった。

 

坂本さんによれば、昔のイタリアも祝日や連休が多かった。しかし経済危機を克服するため1977年、大幅に減らしたのだという。このため、日本より「遊び上手」が多いように見えるイタリアでも、今年の祝日は7日だけで3連休も3回しかないそうだ。

 

休日の多少と経済との関係は、そう簡単には言えないかもしれない。しかし今の日本では、休みより仕事がほしいという人も多いはずだ。有給休暇の徹底が条件ではあるが、この機会に休暇まで「横並び」というのは考え直してみたい。【産経妙】

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