カラオケ談義【中日春秋】
カラオケで歌を「歌う」ことについての態度は、大きく三つに分かれよう。まず、積極的に歌いたいという人。次に、状況により歌ってもよいという人。そして、できれば歌いたくないという人。
周囲を思い浮かべると、その割合は三対六対一ぐらいか。だが、勝手なもので、人がカラオケで歌うのを「聴く」ことはどうかとなると話は別。せいぜい一対三対六ぐらいという気がする。
大人を対象にした英国政府の調査で、日本発のカラオケが「最も重要かつ最もいまいましい発明品」の一位になったという。なにゆえ政府がそんなことを調べたものか知らないが、インディペンデント紙は面白がって「大衆の静かなる憎悪に政府のお墨付き」と。
憎悪の核心はやはり「聴く」方のようだ。仲間だけで楽しめるカラオケボックスではなく、パブなどが利用の中心だからなおさら。日本のスナックも同じで、見ず知らずの人のそううまくもない歌を延々聴かされるのは確かにつらい。
無論、憎だけで愛なかりせば一位の“栄冠”はあり得ない。それだけ「歌う」方は好きということだろう。結局、カラオケ利用者の身勝手なことに国の別はないとみえる。
ちなみに、日本で聴く方に辟易(へきえき)される代表曲の一つは、歌う方が陶酔しがちな「マイ・ウェイ」。同紙によれば、英国の昨年のカラオケ選曲ベストテンでも八位に入っている。【中日春秋】
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